山と共に

今日は冬至。山の伐採二日目である。

山の持ち主から、裏山の木が大きくなったので伐採してくれるよう依頼があり、切り出した原木は知的障碍者施設の「やまびこ厚生園」で炭焼き加工の予定である。原木の放射能検査はこれからだが、昨年は67ベクレルで、シイタケ栽培には基準(50ベクレル内)を越し、不適であった。

今朝は、目白の群れが立ち木に別れに来てにぎやかにさえずって飛び去って行った。30年は過ぎているナラや桜、栗、クヌギを一本一本チルホールで上に引っ張り、斜面に横に倒していく。一本の木を倒すのに、斜面を3回上り下りしなければならず、汗をかき、上半身は肌着一枚である。足腰が鍛えられる仕事で元気でいられる元ともなっている。狙ったところに倒すためチルホールの引き具合やチェーンソーでの切り角度や深さ、危険防止の方法等々気の抜けない仕事でもある。

秋に落ちたドングリはもう地面に根を張っているのもある。十両と呼ばれるヤブコウジも可憐な実を付けている。

休憩をしていたら、近所の先輩がコンニャクを寄せたからと生コンニャクを持ってきてくれた。

10年ぐらい前に自分も母がやっていたのを思い出しながら作ってみたけれど、塊にならなかったことがあり、それ以来作ることがなかったから有難く頂戴した。

夕暮れ時、最後の木を切ったところ、頭の上を突然ガーン!尻もちをついていた。直径10センチぐらいの太さの枯れ木が直撃したのである。dscn2119dscn2121dscn2128dscn2124dscn2127頭を手当てしてみると傷も腫れもなく安心した。でもこの天からの警告は何なんだ。

家に戻って気が付いたことは、伐採する山に対して伐採する許可をもらう式をしていなかったこと。

この1月に隣の続きの山を切ったので式を省略していたのである。

やはりやるべきことはやらなければならないと気づかされた冬至でした。